WebKitのReviewerになった
先日WebKitのReviewerになりました。担当はJavaScriptCoreです、WebCoreのことは何も知りません。
I'm officially a WebKit Reviewer! I would like to thank all the JSC Reviewers who reviewed my patches and @Constellation for nominating me.
— sosuke (@__sosukesuzuki) February 22, 2025
Reviwerというのは、WebKit開発者の中でもっとも強い権限を持つ人たちです。人のパッチを正式にrejectしたりapproveしたりできます。
去年の8月にWebKit Committerになったときは、やるべきことを投げ出してWebKitに向き合っていた罪悪感があったため、ポジティブな気持ちだけではなく、大きなネガティブな気持ちを持っていました。しかし、最近はやるべきこととWebKitをうまく両立できるようになってきたので、割とポジティブな気持ちです。
あと、23歳のうちにWebKit Reviwerになることを目標にしていたので、ギリギリ達成できたのも嬉しいです。
CommitterやReviwerになるための条件は https://webkit.org/commit-and-review-policy/ にあるので興味がある人はそちらを読んでください。そんなに激ムズってわけではないですが、まあまあハードルは高いと思います。
ちなみに、WebKit Reviwerは現在114人います。https://webkit.org/team/ にリストがあるので見ればわかるんですが、82人がAppleの人、23人がIgaliaの人、4人がSonyの人です。残りがGoogleとかNokiaとかの人なので、ほとんどの人が仕事でやっていそうな雰囲気があります(というか、自分の知る限り自分以外の全員がWebKitと関係ある仕事をしている、あるいはしていた)。私の仕事は WebKitとは全く関係ないので、労働とは関係ないWebKit Reviewerという珍しい存在になることができました[1][2]。
そして、JavaScriptCoreのReviwerは自分を含めて11人しかいないようです。代表的なJavaScriptの処理系の一つであってもこんな感じなんですね。
ところで、本当にマジでどうでもいいことなのですが、自分を含めてWebKit ReviwerにはSuzukiという姓を持つ人が3人いるのですが、全員名前がsuke(すけ)で終わるという謎の偶然があります。つまり「任意のWebKit Reviwerについて、姓がSuzukiならば名がsukeで終わる」という命題は真ということですね。だから何だ。
今後は、引き続き貢献を続けつつ、貢献の内容をブログとかに書いていこうと思っています。よろしくお願いします。